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抑肝散についての記事

慶應義塾大学病院 漢方医学センター 堀場裕子先生

慶應義塾大学病院の漢方治療は、1991年に漢方相談室が設立されたことから始まりました。その後、2008年に現在の漢方医学センター(以下、当センター)が誕生しました。

子どもの成長と漢方薬(1)発達障害に漢方薬が役立つ? その理由と役立て方

発達障害は、外見からはその特性がわかりにくいうえ、症状も多様です。そのため子どもたちは、生きづらさを感じていることも少なくありません。

在宅介護と漢方薬(2)介護疲れにこそ漢方を役立ててほしい理由

前回は、認知症があり、自宅で療養している高齢者に対して、漢方薬をどう役立てるかについて紹介しました。しかし、介護の現場では、在宅で介護を受ける人だけでなく、介…

抑肝散(よくかんさん)

漢方で心や精神を示す「肝(かん)」の高ぶりを抑え、興奮やイライラ、筋肉の緊張などを鎮める働きを持つとされる漢方薬です。もともと抑肝散は子どもの夜泣きやかんしゃ…

集中治療の現場でも漢方薬が使われている~第45回日本集中治療医学会学術集会より

ICUの患者さんに抑肝散を処方したところ、不穏(興奮する、落ち着きがなくなる)状態の再発防止に有効だった、という報告が第45回日本集中治療医学会学術集会でありました。

診療・治療ガイドラインに掲載された漢方薬(1)認知症・心身症

厚生労働省によると、65歳以上で認知症の患者さんは2012年時点で約462万人。日本神経学会が2010年に発行した「認知症疾患治療ガイドライン 2010」(医学書院)では、抑肝…

高齢者疾患と漢方薬~薬物療法の課題とその位置づけ<第58回日本老年医学会学術集会レポート>

「高齢者に有用性が示唆される我が国の医療用漢方製剤のリスト」の詳細について、同ガイドラインの分担研究者も務めた東北大学病院の高山真先生が、第58回日本老年医学会…

「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」に有用性が示唆されるとして5つの漢方薬が掲載

高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」に、有用性が示唆される漢方薬として、抑肝散、半夏厚朴湯、大建中湯、補中益気湯、麻子仁丸の5つが掲載されました。

認知症の人の思いから始めるまちづくりとは?

認知症を自分自身のことと考えたとき、地域や暮らしはどうあるべきか。認知症の本人の声、思いから地域を見つめ、まちづくりに至るまで語りあう「地域カンファレンスin群…

高齢者の身体合併症 漢方ではどう治療する?(3)「不眠、睡眠障害」「疲労倦怠感、免疫力低下」「嚥下困難」

高齢者は、さまざまな疾病や愁訴を合併します。そこで、高齢者が気をつけたい「身体合併症」について、漢方ができることを解説します。

高齢者の精神症状・不眠に効果的な漢方薬は?

高齢者の精神症状や不眠には、一般的に向精神薬や睡眠導入剤が処方されていますが、ふらつきや転倒などに注意が必要です。そのような高齢の患者さんに対し、漢方薬が有効…

【抑肝散】レビー小体型認知症の妄想・幻覚に対する改善効果/論文の概要

Improvement in delusions and hallucinations in patients with dementia with Lewy bodies upon administration of yokukansan, a traditional Japanese medicine Iwasa…

【抑肝散】レビー小体型認知症の妄想・幻覚に対する改善効果/論文の意義

現在、総合南東北病院(宮城県岩沼市)で漢方医学センター長を務める岩崎鋼先生らのグループはレビー小体型認知症の患者の妄想や幻視・幻覚と言った症状に漢方薬の『抑肝…

生理前の強いイライラを抑えるために来院した20代女性

「生理前になるとイライラする」という20代の女性が来院した。普段から仕事のストレスでイライラしやすいが、生理の前には特にイライラして困ると言う。抑肝散を処方、2週…

【抑肝散】認知症患者の治療ならびに日常生活動作の改善に効果/論文の概要

Yokukansan in the treatment of behavioral and psychological symptoms of dementia: asystematic review and meta-analysis of randomized controlled trials(Human P…

【抑肝散】認知症患者の治療ならびに日常生活動作の改善に効果/論文の意義

国際的に科学的根拠、エビデンスを評価する標準手法に従い、過去に発表された複数の認知症に対する『抑肝散』の無作為化対照試験から得た個々の患者データの系統的レビュ…

認知症の周辺症状を漢方で改善

現在、日本に300万人以上の患者さんがいるとされている認知症。その周辺症状を改善してくれる薬として効果が期待されているのが漢方薬の抑肝散です。

躁うつ病からくるイライラ、不眠で来院した65歳女性

イライラ、ソワソワ、落ち着かないという訴え。リスパダールによるアカシジアと考え、リスパダールを中止、抑肝散を再開。3週間後の再診時は「とても落ち着いた。不安が取…

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