主な副作用:膀胱炎様症状(頻尿、残尿感など)
公開日:2010.07.08
カテゴリー:主な副作用と注意の仕方を確認しましょう
監修:秋葉哲生先生(あきば伝統医学クリニック院長)
頻尿、残尿感、血尿、排尿時や
下腹部の痛みなどの症状
漢方薬の副作用で、膀胱炎の様な症状が現れることがあります。具体的には、頻尿、残尿感、血尿、排尿時や下腹部の痛みなどが挙げられます。なかには、尿検査で蛋白尿、白血球増加などが認められる場合もあります。なぜそれが起きるのかというメカニズムは現在のところ解明されていませんが、アレルギー反応によるものという説が有力視されています。
この症状が現れることがあると確認されている漢方薬は、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴朴湯(さいぼくとう)などの柴胡剤(柴胡と黄ごんという生薬を含む漢方薬の総称)です。このほか、温清飲(うんせいいん)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)といった処方でも、症状が誘発されることがあると報告されています。
これらの薬を服用中に症状が起きた場合には、すぐに医師に相談してください。場合によっては、抗ヒスタミン剤を投与してもらうなどの処置が必要になることもあります。疑問点は、必ず医師、薬剤師に相談しましょう。