主な副作用:皮膚症状(湿疹、皮膚炎など)
公開日:2010.07.08
カテゴリー:主な副作用と注意の仕方を確認しましょう
監修:秋葉哲生先生(あきば伝統医学クリニック院長)
発疹、発赤、搔痒
(そうよう=皮膚のかゆみ)などの症状
漢方処方の皮膚に現れる副作用としては、発疹、発赤、搔痒(そうよう=皮膚のかゆみ)などがあります。
皮膚症状を引き起こしやすい処方には、人参(にんじん)・黄耆(おうぎ)を両方含む参耆剤(じんぎざい)、桂皮(けいひ)などの解表作用(発汗など)のある生薬を含む処方及びその関連処方、紫雲膏(しうんこう=皮膚病に用いる軟膏)などがあります。もしこれらを服用中に皮膚の症状が起きたならば、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
なお、最後に挙げた紫雲膏は、かつてこの薬によって過敏症を起こした経験のある患者さんは外用が禁じられています。また、重症の熱傷(やけど)、外傷のある方、化膿性の創傷(そうしょう=体の表面にできた物理的なキズ)で高熱のある方、患部の湿潤やただれのひどい方はこうした症状を悪化させるおそれがあるので、外用はできません。効果的な治療や副作用を避けるためにも患者さんは診察の際、自分の体質や症状を詳しく告げることが大切です。疑問があったら、必ず医師、薬剤師に相談しましょう。