漢方薬で嘔吐経験がある人、二日酔いや車酔いの人
公開日:2010.07.08
更新日:2021.03.17
カテゴリー:こんな人は、注意が必要なケースがあります
監修:秋葉哲生先生(あきば伝統医学クリニック院長)
二日酔いや車酔いの時などに服用すると、
さらにその症状が増すことも。
漢方薬は、西洋薬と比べるとおだやかに効くものが多いのですが、含まれる生薬によっては服用後に嘔吐した、気持ちが悪くなった、などの症状を訴える人もいます。
その原因としては、体質的な胃腸の弱さ、胃腸障害、漢方薬の処方が体に合っていない、アレルギー性の副作用、あるいは、規定量を超えた服用、自己判断による複数の漢方薬の服用、生薬の含まれている市販薬やサプリメントなどとの併用などといった服用のしかたに誤りがあるケースなど、さまざまなことが考えられます。
二日酔いや車酔いの時など、気分がすぐれない時に漢方薬を服用すると、症状が悪化することもあります。これらのような症状のある時は、食後の服用にするか、お湯ではなくて水で飲むようにすると治まることもあります。
また、漢方薬は、その人の体の状態や体質に合っていると、たとえ苦味のある漢方薬でも飲みやすくおいしいと感じる一方、体に合わないものだと、においや味が不快になり飲みづらく感じる場合もあります。
一方、いつもは平気で服用できていた漢方薬が、風邪をひいたり、胃腸の状態が悪くなったりした時には飲みづらく感じる場合もあります。
このように、漢方薬を服用して体調が悪くなるような時は、無理に服用を続けず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。