漢方で便秘を改善させよう!~“たかが便秘”と自己流で悪化させないために(1)便秘を知る
公開日:2018.05.28
カテゴリー:漢方ニュース
日本人の7~8人に1人が悩む「便秘」
排便回数の減少
- 週3回未満しか排便がない
- 排便回数が以前より減った
排便困難症
- 毎日排便はあるが、硬くて出にくい
- 残便感がある
- 何回もトイレに行く
- 力まないと出ない
- 肛門部におしりが詰まっているような不快感がある
これらに1つ以上当てはまる人は、もしかしたら便秘かもしれません。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本人の7~8人に1人が便秘の症状を持っています。しかし、「たかが便秘」と医療機関を受診しない人や「体質なので仕方ない」と放置していたり、自己流の便秘対策で悪化させてしまうケースも少なくありません。また、便秘を放置すると、腸内環境がどんどん悪くなるばかりか、改善が難しい「慢性便秘」に陥ることもあります。
病気や薬が原因で便秘になることも
慢性便秘は病気が原因でなることもあります。腸が狭くなったり便を押し出すことができなくなったりする直接的な病気としては、大腸がんや炎症性腸疾患、S状結腸憩室や痔核などが挙げられます。そのほか、糖尿病や甲状腺機能低下症、自律神経障害、パーキンソン病、不安神経症、うつ病などの内科的病気が原因で便秘になることも。
一方、薬が原因で便秘になることもあります。前述の病気で通院もしくは下記の薬を服薬しており、便秘の症状がある人は、医師に相談してみてはいかがでしょうか。
便秘の原因になりやすい薬
- 制酸薬
- 高脂血症治療薬
- 鉄剤
- 抗コリン薬
- アトロピン様薬剤
- ドパミン作動薬
- 抗うつ薬
- 抗精神病薬
- 抗がん薬
- 麻薬系鎮痛薬
- 抗ヒスタミン薬
- 緩下薬
- 利尿薬
- 降圧薬
- 抗不整脈薬
- 止痢薬
漢方で便秘を改善させよう!~“たかが便秘”と自己流で悪化させないために