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四季の恵みを味わう食養生:春の薬膳弁当

公開日:2024.03.25
カテゴリー:漢方ニュース

春を迎え、暖かくなってくると動きたい気持ちになります。しかし身体は冬に溜め込んだ老廃物を抱え、まだ目覚めきらない状態にあります。五臓のうち、体の各部分に運ばれる血の量を調節したり、気の巡りをつかさどる「肝」の機能を高めたりすることで、気持ちに身体が追いついていきます。
また、春は「木の芽時(このめどき)」と言われ、多くの生物が活動的になり始める時期でもあります。
肝の機能を助ける苦味のある季節の野菜、体をつくる良質なタンパク質を含む旬の魚などを使ったレシピをご紹介します。

たけのこと豚ひき肉のシュウマイ

材料(2人分)
豚ひき肉 100g
たけのこ水煮 50g
玉ねぎ 50g
シュウマイの皮 12枚
グリンピース(水煮) 12粒
A 片栗粉 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ1
砂糖 小さじ1
しょうが(おろし) 小さじ1
作り方
  1. たけのこは粗みじん切り、玉ねぎはみじん切りにしてボウルに入れ、そこに豚ひき肉、合わせたAを入れよく練り合わせる。
  2. のたねを12等分しシュウマイの皮で包む。1粒ずつグリーンピースをのせる。
  3. 蒸し器を用意しを並べふたをして強火で蒸気が上がってきたら中火で10分程度蒸す。竹串などで刺して透明な肉汁が出てきたら完成。
ポイント

薬膳では、豚肉は「陰」を補うと考えられ、咳や痰など乾燥が原因で起こる不調に対し、潤いを与えて改善するとされています。胃の働きを整え、消化を促進するたけのことは相性のよい組み合わせです。
グリンピース以外でも、枝豆やコーンをのせることで色味がよくなります。

さわらのカレー風味チーズパン粉焼き

材料(2人分)
さわら 2切れ
(60g程度)
塩・コショウ 少々
小麦粉 適量
1個 
A パン粉 50g
粉チーズ 大さじ2
パセリみじん切り 適量
カレー粉 小さじ1
サラダ油 大さじ2
オリーブ油 大さじ3
作り方
  1. さわらに塩・コショウをなじませ、5分程置いたら水気を拭き取る。卵は溶いておく。
  2. Aのパン粉・調味料を良く混ぜ合わせる。
  3. 1のさわらに小麦粉、溶き卵、2の順で衣をつける。
  4. フライパンにサラダ油・オリーブ油を熱し、3を両面揚げ焼きにして火を通したら完成。
ポイント

揚げ焼きは焦がさないように火加減に注意しましょう。
パセリの代わりにバジルやローズマリーなど好みの香草でアレンジできます。

菜の花とツナのからしあえ

材料(2人分)
菜の花 1束
ツナ缶 60g
しょうが 20g
A しょうゆ 小さじ2
練り和からし 適量
削り節 適量
ミニトマト 2個
作り方
  1. 菜の花は熱湯でさっとゆで、冷水にさらして水気を絞り半分に切っておく。しょうがは千切りにする。
  2. ボウルに1とほぐしたツナ、Aを入れ、よくあえる。
  3. 器に盛り付け、半分に切ったミニトマトを添え、削り節をかけて完成。
ポイント

菜の花の根本が硬い場合は、十字の切れ込みを入れておくと火が通りやすくなります。菜の花に含まれる栄養素が壊れてしまうため、ゆですぎには注意しましょう。菜の花に多く含まれるカリウムには水の代謝をうながす働きがあるため、むくみの改善が期待できます。

あさりごはん

材料(2人分)
あさり(むき身) 200g
しょうが 20g
三つ葉 適量
A 塩・砂糖 各小さじ2
小さじ1
みりん 大さじ1
ごはん 2膳分(300g)
作り方
  1. しょうがは千切りにする。鍋にあさりを入れ、ひたひたのお湯で軽くゆで、ゆで汁を50mL取っておく。あさりの汁気は切っておく。  
  2. 別の鍋に1のゆで汁50mLとしょうがとAを入れ火にかけ、汁が少なくなるまで煮詰める。
  3. ボウルに炊き立てのご飯とあさりを入れざっくり混ぜ合わせ、さらに2を少しずつ入れながら混ぜる。
  4. 器に盛り付け、三つ葉をのせて完成。
ポイント

煮汁はごはんが水っぽくならないように、様子を見ながら混ぜていきましょう。

春の過ごし方

「苦」「酸」の食材は肝の働きを高めるとされており、春に出回るふきのとうや菜の花、柑橘類はまさにうってつけといえます。旬の食材は、その季節に取り入れるべき栄養分を備えています。ふだんから取り入れていくとよいでしょう。

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