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竹内産婦人科ARTセンター 竹内稔弘院長

公開日:2016.01.13
カテゴリー:外来訪問

~漢方薬の新時代診療風景~
 漢方薬は、一般に知られる処方薬(西洋医学)では対処が難しい症状や疾患に対して、西洋医学を補完する使われ方も多く、今後の医療でもますます重要な役割を果たすと考えられます。
 近年、漢方薬の特性については科学的な解明が進んだこともあって、エビデンス重視の治療方針を取る医師の間でも漢方薬が使用されることが増えています。
 漢方薬を正しく理解して正しく使うことで、治療に、患者さんに役立てたい。日々勉強を重ねる、身近な病院の身近なドクターに、漢方活用の様子を直接伺いました。ドクターの人となりも見えてきます。

実践的な漢方処方へ

 医師になった当初はあまり漢方薬に興味を持っていませんでした。薬剤師の妻の方が漢方薬の勉強に力を入れていました。妻が、東京まで通っているのを見ているうちに関心を持つようになり、昭和52年に父の後を継いだころから、私も漢方を少しずつ勉強し始めました。当時、先輩の先生の講義を受け勉強を始めました。その後は、多くの先生方の講演には欠かさず出席し徐々に知識を深めていきました。自分にも試し、その良さを体感して患者さんに勧めるようになりました。漢方には、西洋医学のようなしっかりしたデータは少ないと言われていましたが、最近はアメリカでもかなり取り入れられ、効果の検証が進んでいる状況です。

患者さんと向き合い、処方を積み上げていく

 漢方薬と西洋薬を併用して使っていますが、漢方に関しては3分の1くらい取り入れています。私が効果的だと思うのは、女性の更年期に対してです。そのほかは、不妊症やうつなどに対しても使っています。処方している漢方薬の種類は40~50種類くらいですね。婦人科で頻繁に処方するのは当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸です。初診の患者さんには「西洋薬も、漢方薬もあります」と話して、どちらが良いかご本人に選んでもらいます。あくまでご本人の希望に沿い、「こちらを飲んでください」とは言いません。2週間くらい服用して効果がなかったら、その方には合わなかったのだと考えます。
 今後は更に勉強を続け、処方数を増やしていきたいですね。漢方は関われば関わるほど奥の深さを感じます。新しい発見の度、まだほんの入り口だと痛感します。考えた処方のリピーターが増えることは嬉しいし、自信にもなります。まだ処方していない薬も多く、日々勉強を積み重ねていきたいです。

仕事前に登山でリフレッシュ

 趣味は山登りです。ほぼ毎日登っています。今日も仕事の前に登ってきたんですよ。一昨年は本宮山(789m)に201回、昨年は124回登りました。朝3時に起き、家から登山口まで車で30分、6時には家に帰り日常の仕事をします。大学時代もよく山に登りましたが、当時はすぐバテていました。今はどこに行ってもバテることはありません。今年も、日帰りで富士山へ若者を連れて登りました。70歳以上の登山者は、山頂の浅間神社で身分証を見せて記帳すると扇子をもらえます。記帳者には浅間神社が発行した全国の番付表が年の暮れに送られてくるんですが、今年の最年長は95歳でした。私も80歳での富士山登頂を目標にしています。百名山にも挑戦したいと思います。そのときのため、足腰は常に鍛えていますよ。

竹内産婦人科ARTセンター

医院ホームページ:http://takeuchi-art.jp/gairai/

JR線・名鉄線「豊橋駅」より徒歩10分。豊橋鉄道市内線「札木駅」より徒歩5分。病院敷地内および付近に無料駐車場を備えており、約20台を収容できます。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

産婦人科

竹内稔弘(たけうち・としひろ)院長略歴
名古屋大学医学部卒業
日赤本部産院(現日赤医療センター)勤務
名古屋大学大学院博士課程修了
豊橋市民病院 産婦人科医長
竹内病院副院長
竹内産婦人科院長
■所属・資格他

日本産婦人科学会専門医、日本東洋医学会専門医、母体保護法指定医、日本医師会認定産業医

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