漢方について相談できる病院検索 漢方について相談できる病院検索

高血圧

公開日:2010.06.01
カテゴリー:病気と漢方 監修:大阪府立急性期・総合医療センター院長 荻原俊男

血圧を安定させて 快適な生活をおくろう!

高血圧 ご自分の血圧を知っていますか? また、正常な血圧値を知っていますか? 一般に、正常な血圧は最高血圧130mmHg~最低血圧85mmHg未満とされています。また140/90mmHg以上を高血圧とし、治療が必要と考えられます。
 40歳以上で多く見られる加齢、遺伝、肥満、食生活などのさまざまな要素がからんで原因のはっきりしない「本態性高血圧」は、血圧が高い他は自覚症状がほとんどなく、気づかない人もたくさんいます。高血圧は、ほうっておくと、脳血管障害や心筋梗塞、心臓肥大などの原因となる可能性も。合併症を起こさないうちに早めに治療することが重要です。まずは、血圧を測定してみましょう。  

漢方薬にできることは

QOLを改善し、降圧薬治療を助けます。

 漢方には、血圧を短時間で強力に下げる薬はありません。高血圧の患者さんの中にはストレスなどにより頭痛、めまい、のぼせ、肩こりなどの症状を訴えたり、それが原因で血圧コントロールに支障をきたしている患者さんもいます。漢方ではこうした自覚症状を改善し、患者さんのQOLを改善することを目的としています。不眠や動悸を訴え、神経が過敏になっている人には柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、神経系の症状が強く、冷え、のぼせなどの更年期症状を訴える場合に加味逍遙散(かみしょうようさん)、起床時に頭痛を訴える場合は釣藤散(ちょうとうさん)など、個人の体質、症状に合わせて処方を使い分けます。

くらしの中の予防法

  • 過労やストレスを避け、たっぷり睡眠をとりましょう。
  • 肥満は高血圧のもと。カロリー制限と、ウォーキング、サイクリング、水泳などの適度な運動による減量をしましょう。
  • 塩分を一日7グラム以下に減らしましょう。ナトリウムが血管中の水分を増やしたり、血管を収縮させて血圧が上がります。
  • 果物や生野菜、海藻、小魚をとりましょう。ナトリウムを排出して血圧を下げる働きがあるカリウム、カルシウムを多く含んでいます。
  • アルコールは適量(日本酒1合、ビール瓶1本程度)に抑えましょう。おつまみの塩分にも要注意。
  • タバコは厳禁。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、動脈硬化を起こす可能性があります。
  • 寒冷にも注意。急な温度変化も血圧の上昇を招きます。
  • トイレで強くいきむのも要注意。便秘にならないように、食物繊維をとりましょう。

記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeとしての意見・見解を示すものではありません。
記事内容・画像・リンク先に含まれる情報は、記事公開/更新時点のものです。掲載されている記事や画像等の無断転載を禁じます。

外部サイトへ移動します

リンク先のウェブサイトは株式会社QLifeが運営するものではないこと、医療関係者専用であることをご了承ください。