こむらがえり
公開日:2010.06.01
カテゴリー:病気と漢方
監修:村上整形外科クリニック院長 村上元庸
ひどい痛みもこれで解決!
「こむらがえり」とは、とつぜん足のふくらはぎの筋肉がけいれんして硬くなり、強い痛みを伴う状態のことをいいます。俗に「足がつる」と呼ばれる「こむらがえり」は、ゴルフのプレー中や水泳時によく起こるほか、夜中、寝ているときによく起きます。もし、「こむらがえり」が起こったら、痛みをがまんして、足の親指をつかんで手前にひっぱり、ふくらはぎを伸ばしてやるようにするのが早く改善するコツです。また、足をお湯につけて温めたり、マッサージで血液のめぐりを良くするのも効果的です。
肝臓病や糖尿病、脊椎疾患などがあると「こむらがえり」を起こしやすくなるといわれています。ふだんからよく「こむらがえり」を起こす人は、一度病院で詳しい検査を受けてみるとよいでしょう。
漢方薬にできることは
漢方は個人の体質・症状などを考えて薬を選ぶのが原則ですが、この芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、多くのタイプに用いられ症状が出たときに飲むとすみやかにおさまります。芍薬甘草湯は痛みのある疾患によく使われます。けいれんをしずめ、痛みを取り去る効果があります。
長く服用する場合は、先生の指示に従って服用してください。
くらしの中の予防法
ふだんから、運動前や就寝前にストレッチ運動をして、筋肉を伸ばしておくと効果的です。