漢方で便秘を改善させよう!~“たかが便秘”と自己流で悪化させないために(4)ライフスタイルを見直して便秘対策を
公開日:2018.06.01
カテゴリー:漢方ニュース
便秘のつらさや排便習慣は個人差が大きく、自己流の便秘対策で悪化させてしまうことも少なくありません。そこで、慢性便秘を引き起こす代表的な生活習慣とその見直し方を紹介します。
「運動」「水分」「食物繊維」不足を解消しよう
便秘患者さんの1日の食物繊維摂取量は、ほとんどが1~2グラム。20グラムを目標に摂取しましょう。水分は便を軟らかくし、量を増やしてくれます。水分不足になりがちな高齢者は要注意です。そして、肛門や直腸周辺の筋肉の衰えは便秘の原因に。適度な運動を行いましょう。
排便姿勢 ベストは「前かがみ35度」
日本人に便秘が増えた要因の1つに「洋式トイレが増えたこと」を挙げる研究者がいます。便の押し出しには腹筋が大きな役割を果たしていますが、後傾姿勢の場合、腹筋が収縮しにくく、押し出す力が弱くなります。洋式トイレであっても、前かがみ35度(有名な銅像「考える人」と同じくらい)ならば腹筋が収縮しやすく、便を押し出すことができるでしょう。
排便に対する考え方の見直しを
本人が自覚していない生活習慣や環境が便秘につながっていることもあります。朝の出勤前などのルーティンにトイレの時間を組み込んだり、トイレ空間を快適にするための環境調整を行うことは大事です。また、便意を感じたらすぐにトイレにいくクセ付けを。便意の我慢を繰り返すと、便意を感じにくくなり便秘を引き起こす可能性が高まります。
漢方で便秘を改善させよう!~“たかが便秘”と自己流で悪化させないために