石膏(せっこう)
公開日:2010.06.30
カテゴリー:生薬辞典
基原
天然の含水硫酸カルシウムで、組成はほぼCaSO4・2H2Oである
主な薬理
石膏単味の煎出液について以下のような薬理作用が報告されています。
[止渇作用]4),[利尿作用]5),[抗高血圧作用]6),[呼吸抑制作用,心拍動数の減少作用,血圧下降作用]5),[骨格筋および末梢神経に対する機能亢進作用]5)
引用
1) 益富寿之助:「正倉院薬物」p.137(7. 寒水石) 植物文献刊行社(朝比奈泰彦 監修) (1955).
2) 益富寿之助:「正倉院薬物」p.148(11. 理石) 植物文献刊行社(朝比奈泰彦 監修) (1955).
3) 益富寿之助:「正倉院薬物を中心とする古代石薬の研究 正倉院の鉱物.」p.59(第4節 石膏論) 日本礦物趣味の会(1957).
4) 伊藤忠信:日本東洋医会誌,22,141(1972).
5) 伊藤忠信:日本東洋医会誌,23,215(1973).
6) 趙 埼ら:和漢医薬学雑誌,19,153(2002).
7) 化学便覧 基礎編, 改訂5版,p.II-150,丸善(2004).
8) 伏見裕利ら:和漢医薬学雑誌,22,24(2005).
9) 榊原 巖ら:Natural Medicines,53,308(1999).
10) 中村理恵ら:Natural Medicines,60,59(2006).”